2024年を振り返る(2)

2025年2月9日に北九州市小倉北区で開催した「北九州切手のつどい」で記念講演で話をする機会を設けていただきました。
その際に話した事を少しずつ紹介しています。

前の記事からご覧になりたい方は、こちらから。

念のためお伝えしておきます。

この時に話したことはあくまでも谷之口の私見です。
異論をお持ちの方はいらっしゃるかと思いますが、おおらかな気持ちで受け止めて頂ければと思います。そして、私が公私共々所属している組織とは関係ありません。
あらかじめご了承願います。

郵便料金の値上げに伴う「最適化」

「北九州切手のつどい」では、2024年10月1日に実施された郵便料金の値上げが、今まで少しずつ進んでいた通信と事務作業を取り巻く環境の変化に合わせた「最適化」を実施する大きなきっかけになり、その結果郵便の量が今まで以上に減る結果につながっているのでは?という話をしました。

実際の生活を振り返ると、大方の連絡手段は簡単な物であればLINEをはじめとしたデジタルデータ(文字や画像、映像)を通したメッセージのやり取りが当たり前になっていて、郵便を使うとなれば薄くて軽い実物を送る必要がある場合になっているのではないかと思います。
楽しみで記念押印をした物を知人に送りつけているので私の場合は例外です(笑)。

企業等の組織の営業活動のツールとして郵便を使っていたところ、デジタルに移行する例は抑えておいた方が良いかと思います。
幾つか具体例を挙げていきます。

例1:歯科医の検診案内

個人的な話で恐縮ですが、3ヶ月に一度受診している歯科クリニックから検診の時期を知らせるはがきが送られていたのですが、2024年の夏を以て送られる事が無くなりました。
メッセージアプリのLINEを利用した予約システムを導入したためです。

最後に送られてきたはがきを残すことにしました。2通あるのは、家族の分です。

LINEの予約システムに移行して数回受診しているのですが、はがきが来ない寂しさとは裏腹にデジタルでの便利さを感じてしまっています。

一番便利なのは予約が気軽に出来る事です。クリニックに電話を掛けて、スタッフさんが予約表を見ながらやり取りをするのが意外とストレスを感じるものだったことを痛感しました。
予約票を見て、数回スマホをタップすれば予約完了です。そして、都合が悪くなった場合もスマホから気軽に変更も行えます。

切手収集家としては、切手貼りのはがきが届かないのは残念と思うのですが、便利さには勝てません。

例2:企業の「年賀状終い」

先ほどの例ではインパクトが弱いと感じていました。
少し踏み込んだ例として、文面に「ネットでの案内へ移行します」という趣旨の文言が書かれた物が欲しいと思った矢先に、(2025年2月時点で)2年前に無くなった父宛に年賀はがきとして送られてきたDMがありました。

父が以前営んでいた型枠大工の仕事で取引をした事がある金物屋からの初商いの案内でした。

「周知はLINEへ移行する」という文言と二次元バーコードを印刷して移行を促している良い例です。
この金物店さん、私の父が型枠大工の仕事を止めて10年近く経過(2025年2月時点で)しているのに、ずっと年賀状を送り続けていた模様です。

例1と例2は、郵便で送るためのコストとインターネットのサービスを利用するコストを比較して、後者を選択した例になります。

余談:探しています。

話として聞いていたのですが、会社などが「年賀状終い」を伝えるはがきを2024年9月までの料金で差し出しているようです。
もし、実際に送られたはがきをお持ちでしたら、是非ご連絡頂けると助かります。

例3:とりあえず続ける「年賀状DM」

今までの例とは逆パターンですが、数年に一度お世話になる眼鏡チェーンからは今までと変わらない年賀状DMをいただきました。

時々眼鏡の調整のために店舗へ行く事がありますが、この眼鏡店はお客さんの年齢層が高いというのは薄々感じていました。
恐らく客層を考慮して、現状のまま年賀はがきを利用したDMを続けた方が賢明だという判断を行ったのだと想像できます。
以前から比べると、年賀はがきを利用したDMが少なくなっているという肌感覚がありますので、次の年も引き続き年賀はがきを利用したDMを出し続けるのか、追跡しておくことも大事ではないでしょうか?

(次回へ続きます)