2013年3月下旬、南さつま市坊津(ぼうのつ)町方面を訪問していました。
坊津市坊にある、輝津館(きしんかん)を見学したついでに、記念スタンプを押印しました。
輝津館は、古代から海上交通の要衝として栄えていた坊津の歴史を紹介した施設。
江戸時代になると、薩摩藩の密貿易の基地として役割も果たしていましたが、次第に衰退。
明治時代はカツオ漁、戦後には真珠の養殖で再び栄えましたが、いずれも時代の流れで衰退。
過去の輝かしい歴史を紹介した施設になっています。
輝津館の正面。
丸形ポストが設置していますが、単なるオブジェで集配業務では使われていません。
記念スタンプは2種類設置しているものの、摩耗が進んでいます。
スタンプ台の周りは綺麗な反面、スタンプの掃除までは手が届いていませんでした。
せめてもの救いは、スタンプ台のインクは問題ないコンディション。
記念スタンプのひとつめが双剣石を描いた記念スタンプ。
歌川広重の『六十余州名所図会』にも描かれ、周辺を含めて国の名勝に指定されています。
近隣の坊(ぼう)郵便局の風景印と組み合わせました。
輝津館の近辺から眺めた湾岸。双剣石がありますが、よく分かりませんね。
枕崎市から薩摩半島の南岸の突き出た部分はリアス式海岸になっていて、格好のドライブコースになっています。
もう1種類の記念スタンプは、仁王像を描いたものです。
以前は一乗院という大きな寺院がありましたが、明治初期の廃仏毀釈により寺院は無くなってしまったものの、仁王像だけは残っています。
坊郵便局の風景印にも、仁王像が描かれています。アングルと作者が違うと印象が変わります。
今回は、本来の目的のついでに郵頼した記念品を作成するついでに押印依頼しました。