20年前の最新鋭機のFFC

前記事のボーイング787のハガキに関連した物を、椙山哲太郎様より頂きました。
JAPEX会場の切手商ブースで私が見逃していたものを捕獲して下さっていました。

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ボーイング747-400こちらも参照)のANA鹿児島・羽田便の初フライトのカバー(FFC=First Flight Cover)です。
1991年(平成3年)7月20日の最終便が鹿児島発の初フライトでした。
特筆すべき事として、このカバーが作成された時は既にボーイング747-400はANAの国内線の別路線で使用されていました。
ANAの年表を参照すると、1年前の1990年(平成2年)11月1日に羽田-伊丹線で使用開始された事が分かります。

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時刻表から、羽田-鹿児島便の部分やANAのロゴなどを切り抜いた事で、初飛行カバーと言う事を20年以上経過しても、分かるようにしているのは後から収集品を引き継いだ人にとってはありがたい話。詳しい話は後からしますが、従来からの機材と機種名が変わらないため、分かりにくいのですが…。
余談ですが、時刻表の機材に、「TR(=ロッキード社のL-1011トライスター)」の表記がされているのが懐かしいです。

この旅客機でこの記事を書いている時点で一番知られているのは「ポケットモンスター」のキャラクターを 描かれた「ポケモンジャンボ」ではないかと思います。
偶然、JAPEX参観で羽田空港に到着した際に、見かける事ができました。

この機種に関しては、飛行機に詳しくない方のために説明しておいた方が良いでしょう。
「ジャンボジェット」と呼ばれる、ボーイング747は1970年代に登場した2本通路を有し(ワイドボディと称されます。)、4基のエンジンを搭載した大型の旅客機。この旅客機の出現により、空の旅が一般庶民にも手が届くようになったきっかけとなりました。

そして、1985年にはこのカバーの題材となっています。当時の最新技術を導入した「ハイテクジャンボ」と呼ばれる-400が使用開始されました。それまでの従来型の機種を「クラシックジャンボ」と呼んで区分されます。

当時では最新鋭の大型旅客機だったこの機種も小型機と比べると燃費効率が悪い事と、航空会社の運航方針が一度に大量の乗客を運ぶ形態から小さめの機体で多くの回数を運行させる形態への変化したこともあり、活躍の場が縮小される事に。特に、伊丹空港では騒音問題で2006年4月1日以降、3基以上のエンジンを搭載した旅客機の有償飛行での離着陸を完全に禁じられた事が大きな影響を与えました。
日本航空では、経営破綻時の再建のためリストラ対象の機種に2012年3月に全ての機体が退役されていますが、ANAでは、この機体を「テクノジャンボ」という愛称を付けて現在も羽田空港と千歳空港、福岡空港、那覇空港を結ぶ便を中心に運航しています。

今回紹介の-400シリーズの後継として、更に新しい技術を投入した-800シリーズが2011年より使用されています(貨物機は2010年から)が、残念ながら日本の航空会社では運航されていません。