20191001 郵便料金変更に伴う新切手

先日、日本郵便から消費税増税後の郵便料金が発表され、合わせて新額面の切手の図案をはじめとした料金改正に伴った発表がありました。

元サイト:消費税率の改定に伴う郵便料金の変更認可申請および変更届出などについて

個人的に気になった事を述べておきます。
画像は、上記のリンクで提供しているPDFファイルから拝借しています。

※あくまでも、個人的な見解です。

●新額面の切手
真っ先に思ったのが、満月印で押印した時に綺麗に印影が出るのか心配になりました。特に、63円切手。
画像と実際の印刷の仕上がりは異なる事がありますので、実際はもう少し薄い色を期待したいところです。
最近郵便物で押印される消印のインクがかなり薄い状態が多いので、消印の乗りが悪くて文字が読めなくても問題にならないのでしょうかねぇ…。

●販売中止の額面
変更前の郵便料金に合わせた額面の切手が販売中止されるの当然ですが。
3円、30円、1,000円切手が販売中止に。
少額の切手は、1,2,5の組み合わせで額面に対応させるのは合理的だと思います。
但し、令和の元号に合わせて「ぞろ目」をはじめとした、日付印の表示を使った「消印遊び」をしたいという意欲を削いでしまう行為になってしまいます。平成ひと桁台の年代では、ぞろ目のために高額面の切手が発行されたり(700円普通切手)、既に発売が終了された切手を再度印刷して販売していた (金魚の7円切手) 事もありました。
外国用の郵便料金に適用させるための、70円(はがき額面)や8円(外信葉書の補助用)が特殊切手として発行されています。
「消印遊び」をする欲望を満たすためには、外国用の料金用の特殊切手と同じように、「消印遊び」に対応した特殊切手の発行を期待したいものの、記念押印に対して非常に消極的な姿勢が伺えるのが心配なところです。
脱線しますけど、記念押印について。切手を貼ってその場で消印を押すだけで(金融商品より相当割が合わないかもしれませんが)確実に売り上げにつながるので、見逃せない「商材」だと思うのです。
日付印の記念押印の方法は、インク浸透式になってからかなり易しくなっているので、少しの時間を割いて記念押印の方法を社内で習得させれば良いし、お客様向けにルールを明記しておけば、混乱が起きないと思うのですが…。

●新額面切手の発行後の特殊切手
2014年の消費税増税の際は、新料金に対応した料金改正の3週間前。
料金改正までは特殊切手の発行は無く、料金改正後の4月1日に立て続けに特殊切手を発行していました。
その頃から、切手の発行が毎週の如くのハイペースが維持されていますが、今回の切手の発行パターンは変わってきています。
8月20日に新額面の切手が発行されると、特殊切手の発行の手は止めず新額面で新切手を発行するというパターンで進める形。
40日程度の「(1,2円だけど)使ったら勿体ない期間」を過ぎたら、普通に使えるので賢明な判断かと。それだけ、日本郵便も切手の販売で収益を出したいという腹なのでしょう。
郵趣家としては、その間の期間をどのように「楽しむか」が課題となってきそうですが、私は過納を承知の上バンバン手紙を出しても良いのかと思っています。
普通の人は、 (1,2円だけど) 過納は勿体ないと思うかもしれません。意外と普通の人もあまり大きくない値上げ額なので使ってしまうかも…。これだけは蓋を開けてみないと分からないところです。

●個人的に気に入ったデザイン
「レターパック」シリーズは今回発表された印面デザインで一番好きです。
商品名の文字だけで構成された力強い印面デザインがとてもクールな感じを受けます。
この印面デザインで、千葉県にある某テーマパークで売られている、カタカナでテーマパーク名を書いたTシャツを彷彿してしまうのは私だけかもしれませんが…。

※あくまでも、個人的な見解です。