20140711 南薩鉄道100年企画展

2014年7月11日から13日の3日間、鹿児島県南さつま市の「南さつま市民会館」で「南薩鉄道100年企画展」が開催されました。
イベントの詳細は後半に述べることにしまして、自作の記念品を作成しました。

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初日の7月11日の加世田郵便局の風景印を押印し、カシエはイベント当日で販売されていたステッカーを使いました。
・・・と言いたいところなのですが、

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ステッカーが予想外に大きいおかげで、ステッカーをスキャンしてインクジェットプリンタで印刷することに。

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裏に何も印刷しないのは寂しいので、持ち合わせていた手持ちの鉄郵印を絡めて紹介する文面を作成しました。

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「南薩鉄道」は、鹿児島県日置市の伊集院駅から鹿児島県枕崎市を東シナ海沿いに走っていた私鉄です。
1914年に営業を開始し、一時期は南九州市の知覧までの路線など2つの支線を有していていました。
1964年にはバス会社と合併し、現在も続く鹿児島交通へ会社の名称が変わった際に「鹿児島交通枕崎線」と路線名も変わったものの、地元では「南薩線」と廃線まで呼ばれていました。
その後、自動車の普及や老朽化する路線に対策が打てず、1980年代に廃止を決定。その後すぐに大雨災害で路線に大打撃を受けた事が直接原因となって1984年に70年の歴史を終えました。

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今回の展示会は、当時の記憶を持っている方々が高齢化しているという事も有り、資料の散逸が起きる前に一度色々な資料を集めて展示会を行おうという規格のもと、イベントを開催したそうです。
会場での展示はもとより、講演会や当時の映像の上映会も行うほどの気合いの入れよう。更には廃線跡を巡るツアーもあり、事前予約制で受け付けていましたが予約で一杯だったとの事。
展示会場内は撮影を禁じられていたため、文字で伝える事になりますが、当時の写真や資料などを一堂に展示していてました、そして来場された方の多くが沿線に住まれていた高齢者の方々。横から聞こえる会話は、展示されていたパネルの写真を見ながら花を咲かせている昔話。中には、車いすに乗った元運転手という方が、家族に連れられて子どもさんと思わしき方から色々と質問されている様子も見受けられました。
鉄道ファンのためというよりも、沿線に住んでいた方々が生活圏の中に鉄道が走っていた事を懐かしむためのイベントという色合いが濃いイベントになっていました。廃線になってから30年も経ったのに、未だに愛されて記憶に残っている鉄道路線だという事がひしひしと感じられました。

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会場入り口の横に飾ってあった「顔はめ」。
手前に置かれているレールと枕木と止めている釘は、実際に路線で使われていた物が保存されていたそうです。

最後に、鹿児島交通の加世田駅跡に南薩鉄道の史料館があるものの、訪れた度に開店休業状態。
会場の盛況さを考えると、もの凄く勿体ない気がするのは私だけでしょうか?

最後に:
この記念カードを分譲致します。詳しくはリンク先のヤフオク!のページをご覧下さい