世界最初の記念切手

切手にそこまで興味が無くても、切手には大きく区別して、普通切手と記念切手と分けられるのはご存知かと思います。
乱暴な説明になってしまいますが、
普通切手=郵便に使うために必要で、在庫が少なくなったら補充の印刷を行う切手。
記念切手=国家的な行事を祝ったりするために限定枚数のみ発行する切手。
といった感じでしょうか。

今まで紹介している一番切手のうち、古い物は全て普通切手です。1950年代以降になると、
一番切手=独立をPRする記念切手というパターンもありますが。

やはり、記念切手の最初の切手も必要という事で入手していました。
実は、持っている事をすっかり忘れて「お蔵入り」していたのを「発掘」しました。

世界最初の記念切手でもあり、世界最初の鉄道切手でもあります。

南アメリカのペルーから1871年に発行されています。
南アメリカで最初に開通した鉄道の開業20年を記念した物です。
ちなみに、1871年は日本で始めての切手が発行された年です。

この切手、恐らく地元で印刷されたのでしょうか、エンボス加工された手作り感のある切手です。
上の画像ではエンボス加工が分かりにくいので、大きな画像でもお見せします。

エンボス(空押し)が見えますか?

お分かりいただけたでしょうか?
未使用を入手できるチャンスもあったのですが、色々な都合で見合わせてしまいました。またの機会という事で。

余談ですが、私は所有していませんが、
この5年近く前には日本の紙幣と同じ印刷方式の凹版で印刷した綺麗な切手が発行されているのです。この切手を発行した時に、
何らかの事情があったのでしょうか…。